京都より、深く、新しい、旬のことをお届けいたします。あなたのうれしい京都、見つけませんか?「京都嵐山クラブ」

──

本日は、美術のお仕事の話、デザイナーの話、
松宮さんが担当された作品の話と、順にお訊かせいただいて、
大変楽しませていただきました。
文字だけの台本から、眼に見える形で現場を描き、
つくっていくというお仕事。
デザイン室の若手の皆さんと話されている様子を拝見しても、
とても楽しく仕事をなさっているんだな、と思います。

松宮さん

そうですか?はは(笑)

──

ま、大変だとは思いますけど(笑)

松宮さん

そうですね、大変ですけど、楽しいですね。
昔に比べると映画の数がずいぶん減っていますが、
代わりにテレビの作品数が多いのでね。
テレビのほうが、予算と時間が限られているので、
じっくりロケ場所を探す…というのもできないし、
そういう意味では大変ですよね。

──

デザイン室には何名くらいいらっしゃる?

松宮さん

全部で10人ちょっと…かな?
みんな僕より若いんですよ。僕が一番上で。
みんなを見ていると、「めげずに頑張っているな」と思いますよね。


デザイン室で後輩スタッフと談笑する松宮さん。デザイン室には若手が多い

──

今でもやはり、夜遅くまでしていることが多いんですか?

松宮さん

昼間は建て込みや装置さんと一緒に動いていることが多いから、
図面を描いたり、調べたりする自分の時間はたいてい夜ですね。
あとは家に帰って考えたり。みんな、そうだと思います。

──

デザインのイメージが思い浮かばない時は、ありますか?

松宮さん

あります。そんなときはとりあえず、
その仕事を放って、別のことをします(笑)。
町の中を歩いたり、いろいろ。
全く別のことをしていても、ポンっと思い浮かぶことがあるんですね。
「これ、こんなふうに活かせないだろうか」とか。

あと、仕事に関係なく、建物や路地、町並みを見て歩くのは、
好きなんですよ。ほんま、好きですねえ。

──

ほんま、好きですか(笑)

松宮さん

はい(笑)。京都はすごい町ですよね。
減ったとは言っても古い建物が残っているし、
町を歩いているだけで歴史的な位置関係がつかめます。
「ああ、この場所でこういう事件があったんだ」というのがわかる。

それに、神社仏閣は芸術的にすばらしいものが多い。
襖絵や天井絵ひとつとっても、洗練されたものが残っていて。

──

太秦は?

松宮さん

もちろん大好きですね。僕には一番縁が深い地域です。
庶民的な町並みが残っていて、
「ああ、この風景を何かの作品で使えたらなあ」と思うこともしょっちゅう。

──

普段、普通に町を歩くときも、そういう目線で見ていらっしゃるんですね。

松宮さん

やっぱりそうですね。僕にとっては、
東映の映画村に限らず嵐電沿線全部が
オープンセットみたいな感覚でいます(笑)

──

ははは、わかります、そうなるでしょうね(笑)

松宮さん

時代劇でも、お寺や神社で、
撮影させていただけるところがたくさん残っているというのは
ありがたいことだし、
僕たちも、地域の発展になるようなことを、
少しでもお手伝いできればと思います。

──

最後に、今後どういう作品を作っていきたいか、
教えていただいてもよろしいですか?

松宮さん

うーん、…「どういう」というのはあまりありません。
どの分野でも挑戦していきたい、というのかな。

「これ」というのではなしに、
何が来ても楽しみに、ひとつひとつ大事に。
自分で予め決めておくより、
「ええっ!今度はこれ!?これってどうするん?」と、
戸惑いながらひとつひとつクリアしていく、
そっちのほうが、仕事は楽しいですよ。

完

撮影所の人々INDEXページへ